糺の森(ただすのもり)
京都の賀茂川と高野川の合流する三角州地帯に位置し、下鴨神社へと続く神聖な参道でもあります。
広さ約12,4万平方メートル(東京ドームの約3倍)
~糺の森の由来~
いくか説があるようですが、以下が主に言われている説。
・偽りを糺す(ただす)神が鎮座する森
・賀茂川と高野川が合流する所であることから只洲(ただす)
4つの小川
落葉広葉樹が中心の明るい森林で、森の中には4つの小川が流れています。
・瀬見の小川…賀茂川の支流
・泉川…高野川の支流
・御手洗川…御手洗池を水源とする川
・奈良の小川…御手洗川に泉の小川が合流された川
一帯が古代・山城国の時代からの原生林を唯一残す森林で、国の史跡としても指定されています。
かつては賀茂神社の神紋である「ふたば葵(賀茂葵)」も数多く自生してたそうですが、地下水位の低下とともに激減してしまったようです。
古代神事が行われていた祭壇跡
発掘調査で「流路跡」、またその近くでは何らかの神事が行われていたと思われる「石敷遺構」や盛土でできた「祭壇跡」が発見されています。
祭壇上には7ヶ所の「祭祀跡」があり、一部が復元されていました。

土や土器、貨幣でつくられたものもあり、平安時代前後と推測されています。

発掘調査では「弥生時代」とされる住居跡や土器なども発掘されています。
「下鴨神社社伝」等に記されてる瑞垣の修造の記録(崇神天皇七年BC九十)や社殿やお祭り、ご神宝の奉納の記録を裏付けられており、奈良時代より前の古い時代から大きな社で奉られていたとされるそうです。
空気が大変キレイな森で、ふと立ち止まりたくなる雰囲気の森でした。
ぜひ古代から残る原生林の空気を味わい四季折々の姿を楽しんでみてください。
~アクセス~
【電車】…京阪電鉄、叡山電鉄~「出町柳」下車
河合橋を渡り右折(右手にスグ鳥居が見えます)、糺の森~下鴨神社へ着きます。
【市バス】…京都駅より4系統 or 205系統~バス停「糺の森」「新葵橋」下車
※「新葵橋」のバス停で降りると「糺の森」の南入り口から入ることができます。